記事掲載日:2011/08/14
ジャパン・ソサエティー理事長 桜井 本篤さん 14期(昭38年卒)
「ジャパン・ソサエティー」は、1907年にニューヨークで創立された全米最大の日米交流団体で、桜井さんは2年前に日本人初の理事長に就任されました。この度の東日本大震災に際しファンドを立ち上げ、これまでに米国人23,000人から10.5Millionの寄付を集めて、教育やHealth careなどのプロジェクトを支援しています。
桜井さんは雪谷高校を卒業後、東大法学部に進学、自転車部に所属して3年時には主将になりました。自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」で地元選手が活躍していたため、フランス最新のトレーニング方法が掲載された本を読もうとフランス語を熱心に勉強しました。三菱商事に就職して6年後、社内留学制度の募集があり、フランスのビジネススクール、INSEADに1年間留学しました。三菱商事本社に2年勤めたあと、世界銀行に4年間出向、帰国後2年で再渡米し、ワシントンに10年、ニューヨークに7年赴任、米国三菱商事の社長も務められました。
社長時代にニューヨーク日本商工会議所会頭を務めるなど、在米日本企業の中心的存在だった桜井さんは、小泉内閣下の外務省改革で初めての民間人登用となった「ニューヨーク総領事」に就任、職員の意識改革などに取り組みました。昼休み時間帯の窓口業務などサービスを向上させ、マンハッタンの高額な駐車場契約を見直すなど、民間人による改革の成果を上げました。3年間務めたニューヨーク総領事から、「ジャパン・ソサエティー理事長」に就任し、政治、経済、文化、教育など幅広い分野で人材交流やイベントを企画し、日米の相互理解と友好関係の促進に尽力されています。
記事執筆:広報部 富里由加里(32期)